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<遣唐使船>中国で進水式 角川財団が上海万博にあわせ建造(毎日新聞)

 【張家港(中国江蘇省)鈴木玲子】5月に開幕する中国・上海万博にあわせ、遣唐使船再現プロジェクトとして江蘇省張家港で建造されていた再現船が完成、31日、進水式典が行われた。

 角川文化振興財団が企画した。遣唐使船は7~9世紀、中国との間を往来し、当時の最先端技術や文化を日本に持ち帰った。

 再現船は全長約30メートル、164トン。手こぎの帆船だが、自走できるようエンジンが付いている。麻布と竹製の帆を使うなど史料を基に忠実に再現されており、進水すると、見守っていた造船関係者らから歓声が上がった。

 大型船で日本に運び、4月24、25の両日、「平城遷都1300年祭」の一環として奈良で披露された後、5月15日に大阪港を出港。瀬戸内海を航海し、広島県呉、長崎県五島列島などを経て、6月12日の万博のジャパンデーまでに上海に到着する予定。日本海は航行の危険性などを考慮し大型船で運ぶ。

 式典で角川歴彦・同財団理事長は「古(いにしえ)の技術と最新の学術研究の融合により実現できた。万博の盛り上げに貢献したい」と話した。

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「分析・新薬価制度」(中)―小野俊介氏(東大大学院薬学系研究科医薬品評価科学講座准教授)(医療介護CBニュース)

―新薬価制度で「ドラッグ・ラグ」問題は解決しますか。
 「ドラッグ・ラグ」という言葉には、幾つかの側面があります。例えば未承認適応(適応外薬)問題に見られるように、今使われている医薬品の中にも、医療現場で求められている適応を取れていないものがたくさんあるという問題があります。また、製薬企業が何百億円も掛けて必死で開発している革新性の高い新薬が、日本に入って来ない、あるいは入って来たとしても時間がかかり過ぎるという問題もあります。
 厚生労働省が試行的に導入する「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」(一定の条件の下で特許期間中は薬価を維持する)は、エビデンスを何とか集めて、承認審査して適応を何とかして付けて、未承認適応問題の部分を解消してしまおうというのが政策目的です。これによってドラッグ・ラグの一側面は改善されます。
 
―他の側面はどうでしょう。
 その一方で、革新性の高い新薬がそもそも日本に来ない、来にくいという問題については、薬価を維持することにより期待される望ましい効果がどれくらいあるかは、これまでの研究結果などからは不明ですが、研究開発への効率的なリソース配分のゆがみといった負の影響は現実に目に見えています。
 こういった経済インセンティブに基づく政策は、短期的に目に見える成果が出るようなものではありません。ですから、ドラッグ・ラグのある側面は解決するかもしれないけれども、ある側面は悪くなると思って、この政策を見ていくべきでしょう。影響がどれくらい大きいかは、きちんと分析してみないと分からないところです。
 
―「悪くなる」というのは、どういう意味でしょうか。
 限られたリソースを最適に割り振って、最大の利益を追求するのが製薬企業の開発の行動原理です。いわばその効率的な行動原理に従った結果、生じたのが未承認適応問題なので、未承認適応の開発にコストを掛け、貴重なリソースを注ぐことは、企業にとっての最適な行動原理に反しており、間違いなくその文脈での非効率が発生しているはずです。
 これによって革新性の高い新薬の方に割くリソースは減るか、あるいは企業の思う通りに使えなくなりますから、日本での新薬開発意欲をそいでしまう恐れや、結果として日本からますます新薬が遠ざかる可能性があります。
 
―製薬企業は新制度をどう評価しているとお考えですか。
 歴史的に製薬企業は、政府に価格をコントロールされるとか、売り上げをコントロールされるとか、そのような公的関与を非常に嫌います。極端な考え方ではありますが、薬事法の承認にしても、別に国が認めなくても、企業がすべての責任を負えばいいじゃないかという発想を持っている人さえいます。
 だから今回のムチとアメの政策に対しては、業界の方々は警戒感を持っていると思います。製薬企業にこっそり本音を尋ねたら、「実はちょっと困っている」と答える人が圧倒的に多いと思いますよ。
 
―確かに製薬業界にとって薬価維持(アメ)は悲願でしたが、未承認適応問題の解消(ムチ)がバーターになっています。
 今回の政策の試行に関しては、日本の製薬業界が行政当局と対等にスタンスを主張し合って、その上でみんなが納得してこの結論が出たとは、誰も思っていないのではないでしょうか。業界代表が中央社会保険医療協議会(中医協)で、何回かプレゼンテーションをしましたが、あれはディスカッションとは呼べないですよね。
 日本には、製薬業界が政府と政策のあり方について対等な立場でもの申すという文化や伝統がそもそもないことに加えて、薬価という企業の首根っこを押さえられた状況での交渉ですから、行政当局から「この案でどうですか?」と言われたら、業界はのまざるを得ないでしょう。
 
―今後、企業がどう動くか気になります。
 重要なのは、この政策を動かした結果、何が起きるかを同時進行で評価していくことです。企業から自由にいろんな意見を言ってもらえる場もつくらなければいけません。行政当局は、企業が何も言い返してこないからといって、その政策が当然うまくいっていると考えるべきではありません。
 企業は多くの場合、不満があっても声を上げません。不満の声など上げずに、ただ黙って日本から逃げ出す、日本への投資を減らすのが、製薬企業にとって合理的な行動なのです。ドラッグ・ラグは、そのような行動の結果の集大成とも言えます。そういう認識を持って企業行動を分析し、果たしてこの政策スキームがうまくいっているのかをフォローしていく必要があります。
 
―新薬価制度に対する評価を総括していただけますか。
 今回のスキームを非合理的な政策とは思っていません。一つの政策「実験」ととらえるならば、これは非常に興味深い、意味のある試みです。ただし問題は、このスキームを本当に「実験」と政府や産業界が思っているかどうかです。いつも感じるのは、新しい試みは成功もあれば失敗もあるはずなのに、失敗したと称した例を日本では見掛けることがないことの異常さです。
 ある政策を試してみて、うまくいかなければやめる、あるいは別の形に変えるという仕組みをあらかじめ政策の中に盛り込むべきです。そのためには、政策の成功、失敗の評価基準を前もって決めておく必要があります。
 どういう結末になったら政策が成功したと言えるのか、あるいは失敗したと言わざるを得ないのかの評価の仕組みが、政策の中に織り込まれないまま走り出してしまうところが、いつも感じる気持ち悪さです。どういう事態になったら失敗と呼ぶべきかがあらかじめ決められていないから、何が起きても失敗には当たらないと開き直るのは変です。
 海外では、薬事法上の適応の承認を全部取っていなくても、保険が認めた適応については使える形になっている国が多数です。全部の適応を薬事法で認めてしまう形にして、それをそのまま保険の適用範囲として持ち込んで、この問題を解決しようとしているのは、いわば日本型のアプローチです。
 今回日本が採った政策は、急に付いた補正予算を開発や制度運用に注ぎ込む短期決戦型で直截型の解決策がまずあって、それに中長期的な経済政策がくっ付いているという感じです。こういう施策の組み合わせの効果を壮大に社会実験しているというぐらいに考えた方がよいと思います。
 これでドラッグ・ラグの他の側面(革新性の高い新薬が日本に入って来ない、あるいは入って来たとしても時間がかかり過ぎる)がさらに悪化するようだったら、結果として失敗だったということになるでしょう。逆にどんどん日本への新薬導入が進むようなら成功です。
 
―未承認適応問題の解消を製薬企業だけに頼るべきかどうか議論があるところですが、別の方法は考えられますか。
 例えば、医療保険の側でそのための予算を別途きちんと取って、海外と同じように保険の側で解決を図る方法です。そうすれば薬事法と承認内容を完全にリンクさせる必要はありません。
 もちろん、この解決策には短所もあります。新しい保険の仕組みを作る上で非効率が生じる可能性がありますし、最初はどうしても試行錯誤になります。副作用被害が出た場合などのさまざまな対応についても考えておく必要があります。
 一方長所としては、この先数十年、持続的に維持可能(sustainable)な対応が可能なことです。医薬品の適応に関しては、長期間医療現場で使っているうちに、経験から分かってくることもある。医学や薬学の新しい知見も日々生まれてくる。そういう中で進化していくものです。そういう進化を当然の前提とした持続的で維持可能な対応を、保険制度の中に組み込むべきではないかと思います。それは、世界各国での試行錯誤と同じことを、日本でも試してみることでもあります。
 いくつかの解決方法を、いつもてんびんにかけていないと駄目です。オプションをてんびんにかけもせずに、現に行われている政策が我々にできることのすべてと思い込んだり、どのような結果が出ても失敗とは呼ばず、そのまま先に進むのは、科学を大切にする社会のあり方ではありません。

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雇用保険法改正案、衆院通過(時事通信)

 政府提出の雇用保険法改正案は25日の衆院本会議で、与党3党と公明、共産両党などの賛成多数で可決、参院に送付された。
 改正案は週20時間以上勤務するパートら非正規社員が失業給付を受け取りやすくするため、雇用保険の加入要件である雇用見込み期間を「6カ月」から「31日」に短縮する。255万人が新たに受給対象になる見通し。政府は3月中の法案成立、4月1日の施行を目指す。 

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<バッハ博物館>再開館 展示スペース2倍に(毎日新聞)

 【ベルリン小谷守彦】ドイツ東部ライプチヒにある作曲家のバッハ博物館が20日、2年3カ月ぶりに再開館した。公的研究機関「バッハ・アルヒーフ・ライプチヒ」の付属施設で、改装により展示スペースが約2倍に拡充され、ドイツ観光の新たな名所になりそうだ。

 ライプチヒはバッハが没した地。同館は、バッハが晩年働いた聖トマス教会に隣接し、日本人の訪問者は全体の2割を占める。再開館を機に、バッハが1730年、ライプチヒ市に教会音楽への支援について苦言を呈した有名な手紙などの未公開資料が展示されている。

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【ゆうゆうLife】病と生きる 学習院大学名誉教授 篠沢秀夫さん(76)(産経新聞)

 人気クイズ番組「クイズダービー」に出演し、珍答や穏やかな笑顔で視聴者を楽しませてくれた学習院大学名誉教授の篠沢秀夫さんが、進行性の筋肉の難病「ALS(筋萎縮(いしゅく)性側索硬化症)」であることを明らかにした。最近までフランス旅行を引率するなど元気だったが、今は自宅で人工呼吸器を付け、静かに過ごしている。「古代の人の心です」と言う。インタビューは筆談だった。(牛田久美)

                   ◇

 とにかく、対応の仕方が発明されていない病気だと東京大学病院でうかがいました。呼吸機能がストップしてしまうのが半年後か10年後か、それも分からないと聞きました。

 《ALSは、脳から脊髄(せきずい)などに運動をする命令が下りる通り道に何かが起こり、全身の筋肉がだんだん衰えていく。一方、目を動かす筋肉や意識は最後まで残るという》

 そこで病状悪化の前に、胃に(栄養食を流し込む)胃ろう、のどに人工呼吸器を付ける手術を受けました。のどに7センチもの管が入っています。去年の春に入院したのは、自宅で便秘になってトイレで何度も力んだら、ぐったり倒れてしまったためでした。やはり呼吸が弱いのか。網の中に入れて2階から担ぎ降ろされ、救急車で運ばれました。

 《初夏に退院。現在は妻の礼子さんが自宅で介護している。元気だっただけに「パパ(篠沢さん)は、浦島太郎が乙姫様からもらった玉手箱を開けたみたい」と語る》

               □ ■ □

 夕方には、仏作家、モーリス・ブランショの『謎のトマ』を訳しています。1941(昭和16)年の初版本はフランスでも売っていません。ぼくは59年にこれをパリの古本屋で見つけた。91年に80歳を超えていたブランショに手紙で初版の翻訳の許可を願い、「よろしい」という手紙をいただきました。毎日1時間か2時間、少しずつ訳しています。今は145ページ、半分を超えました。

 ブランショは戦後の仏文学の背骨といわれる作家です。日本では(戦前のヴァレリーと比せられ、戦後最大の)評論家というイメージですが、小説はいくつもあります。その処女作、しかも大作です。ドイツに占領された時期に出版されました。トマが海に入ると「水の不在を感じた」という特別な世界です。占領軍の検閲には引っかかりませんでした。よくもこんなに抽象的な世界を描き続けられるな、と感心しながら訳しています。

 ほかに刊行予定は2冊、進行中が2冊。『思い出の美しい教え子たち』は入院中に書き始めました。自分の本が出るのを待ち、別な本をじりじり進める。漸進的な毎日です。

               □ ■ □

 一日中、同じ景色を眺めています。数年前から、木に人の名前を付けるくせがあります。散歩の道すがら休む公園の木です。

 教え子の名を付け始めたのは、定年退職の2、3年前からでした。窓から見えるヤシは前から娘、茜の木です。ヒマラヤ杉は当時の教え子の木。2人ともほかの木と合わせるとそれぞれ7本あります。小さい柿の木はフランス地方旅行にお母様と参加した教え子、常緑樹も竹林も教え子たちの木です。居間に座ると竹林が見えます。

 家族と教え子に囲まれて暮らしています。最近、お会いした心に残る方、お世話になった方も覚えている木に名を付けています。命名木は先月、家内に306本と言いましたが、今は312本です。(東京・豊島の)長崎公園では高台まで石段を上って、心に「ネオ・アルカイスム万歳!」と5回叫ぶことにしていました。新古代主義です。もうすぐ刊行される『世界は一つ 人類も一つ』(文芸春秋)は新古代主義の本です。古代の人は付き合う範囲が狭いから、身の回りにだけ目を向け、楽しく暮らしていました。その心でおります。基準をもうけたり比較をしない。身のまわりを愛する古代の心で、現代を生きましょう。

                   ◇

【プロフィル】篠沢秀夫

 しのざわ・ひでお 昭和8年6月、東京都生まれ。東京大学大学院修士課程修了後、フランスに留学。人気クイズ番組「クイズダービー」に11年近く出演し、親しまれた。ジョルジュ・サンド、モーリス・バレスなどの訳書のほか、『篠沢秀夫最新講義 これからの日本人へ』『だから皇室は大切なのです』など著書多数。 

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